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さて、今度はマウスが「気持ちいい」らしい。
エレコムが新製品のマウスを「ユーザーの意思と挙動がシンクロして気持ちいい」というキャッチコピーで売り出しているようだね。
いやはや、マウスを動かすことに快感を求める時代がついに到来したのか。
目次
「気持ちよさ」を数値化する愚行
考えてみれば面白い話だ。
人類は何千年もかけて道具を使いこなしてきたが、その操作感に「気持ちよさ」を求めるようになったのはつい最近のことだろう。
昔の職人は包丁や鉋の切れ味を追求したが、それは「気持ちいいから」ではない。より良い仕事をするためだった。
ところが現代人は、マウスを動かすたびに「ああ、なんて気持ちいいんだ」と悦に入るらしい。
シンクロという名の錯覚
「意思と挙動のシンクロ」とは、なんとも大仰な表現だね。
要するに「思った通りに動く」というだけの話を、まるで哲学的な体験のように語っているわけだ。
それなら私の箸だって、私の意思と完璧にシンクロしている。毎日の食事で感動的な一体感を味わっているはずだが、なぜか広告には使われないようだね。
快楽主義者たちの末路
結局のところ、これは現代人の快楽主義的な性向を如実に表している事例だろう。
本来は単なる道具であるマウスに、まるで恋人のような親密さを求めているのだから滑稽だ。
次はキーボードが「愛おしい」とか、ディスプレイが「美しすぎて涙が出る」とか言い出すんじゃないかね。
人間と道具の関係が、ここまで感情的になった時代を生きているとは、なんとも興味深い現象だ。
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