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おいおい、これは痛快すぎるだろう。
日本の組織論で神のように崇められている『失敗の本質』の著者が、自分の代表作を「失敗だった」と切り捨てたらしい。
これぞ真の知的誠実さか、それとも究極の自虐ギャグか。
戦後日本のサラリーマンがバイブルのように読み漁ったこの本を、当の本人が「ダメでした」と認めるとは。
まさに「失敗論の失敗」という二重の皮肉だね。
聖典が一夜にして駄本に転落
考えてみろ。
この本を「組織改革の教科書」として崇めてきた無数の企業幹部たちの顔を。
「なぜ日本軍は敗北したのか?」
「現代の組織にも通じる教訓とは?」
そんな高尚な問いかけに真面目に取り組んできた読者たちが、今頃どんな気分でいるか想像するだけで笑えるね。
まさか著者本人から「後知恵の産物でした」と梯子を外されるとは思わなかっただろう。
「運が悪かっただけ」という身も蓋もない真実
奥宮正武海軍中佐が「素人の後知恵」と一蹴したのも当然だ。
現場で死線を潜り抜けた人間からすれば、机上の空論に過ぎない。
ミッドウェー海戦の敗因?
「単に運が悪かった」——これが現実を知る者の結論だ。
でも人間という愚かな生き物は、この身も蓋もない事実を受け入れられない。
必死に「深い教訓」や「組織論的洞察」を見つけ出そうとする。
まるで占い師が後から理由をでっち上げるように、「失敗の本質」なんてものを捏造するわけだ。
日本特殊論という甘い罠
この本が売れた理由の一つは、間違いなく「日本組織特有の問題」という切り口だろう。
これは実に都合がいい麻薬だ。
「我々は特殊だから失敗した」
「でも特殊性を理解すれば今度は成功できる」
こんな希望的観測を読者に与えてくれるからね。
でも現実は?人間が作る組織なんて、どこの国でも似たような愚行を繰り返すだけだ。
特殊性なんて幻想に過ぎない。
それに気づかせないためのエンターテイメントが、この手の「失敗分析本」というわけだ。
権威化された「教訓」の末路
そして皮肉なことに、この本自体が思考停止の象徴になってしまった。
「『失敗の本質』に書いてあるから正しい」——こんな権威主義こそが、最大の失敗だろうね。
著者がその罠に気づいて「失敗だった」と認めたのは、むしろ知的な勇気と言える。
でも遅すぎたかもしれない。
この本を聖典扱いして組織改革ゴッコに励んだ企業は、果たして何を学んだのだろうか。
「教訓を学ぶ」という行為自体が、新たな失敗の本質だったとしたら?
それこそが、この一連の騒動が示す最大の皮肉だね。
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